板の間、フローリング、廊下、階段など
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以前ワックスで手入れをしていた床にキズが目立ってきた。
サンダーできれいに木地調整をしてから、“油性ニス けやき”を塗ったところ、ところどころ白っぽくなって、つやのない仕上がりになった。以前に塗ってあったワックスが部分的に残っていた可能性があります。
ワックスが残った状態で“油性ニス”を塗装すると、ニスの中に含まれている溶剤がワックスを溶かし、塗膜の表面に浮き上がってきます。
乾燥した塗膜の表面に浮いたワックスは、上から見ると白っぽく見え、塗料の性状を破壊した状態になっています。
ニスの色物を塗るとワックスの作用で、色が寄ってしまい、均一な仕上がりになりません。
場合によっては、ニスが乾かないこともあります。もう一度丁寧に研磨し、ワックスを完全に取り除いてから再塗装してください。
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床に“油性ニス”を塗ったところ、素足だとよいが、靴下をはいて歩くと滑りやすい。
普通、“油性ニス”は、すべりを感じにくいと思われますが、以前に床用ワックスなどで、手入れをしていた場合、残っているワックスが、表面に浮き、それがすべりの原因になることがあります。
ワックスを除去したか、その程度、方法など確認する必要があります。
同じ油性系ニスでも、“フロアーS”の方がより滑りにくくできていますが、残念ながらまったく滑らないと言える程ではありません。
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床にニスを塗りたい。“床用”と“フローリング用”はどう使い分ければいいか
床の材質が無垢材か、木質系フローリングかによって使い分けてください。
なお、無垢材・フローリング材ともに、日頃ワックスでお手入れをしている場合には、ワックスを剥がしてからニスを塗装してください。“床用”のニスは、昔ながらの板の間、無垢材の床に使用します。無垢材の床には“水性ゆか用ニス”、“油性ニス”、“フロアーS”などをお勧めします。
無垢材のイメージ
“フローリング用”のニスは、近年よく使われている木質系フローリング材(複合フローリング)に使用します。
合板のフローリングはもともと表面にコーティングが施されていますが、このコーティングと“床用”のニスとの相性が悪く剥がれやすい傾向があるため、無垢材に使用するニスとは別に“水性フローリング用ニス”を販売しています。フローリング材のイメージ