ニスの上手な塗り方

塗装に必要な用具

塗料

塗料

用途に適したうすめ液

用途に適したうすめ液

ニスハケ

ニスハケ

サンドペーパー

サンドペーパー

綿布(ウエス)

綿布(ウエス)

あて木

あて木

マスキングテープ

マスキングテープ

新聞紙

新聞紙

1.木地研磨(素地調整)

木地研磨(素地調整)

素地調整のよしあしは、仕上がりを左右する大切な作業です
サンドペーパー(#240~#320)で、木目にそって研磨します
研ぎかすは、よく拭きとってください

特に再塗装の場合は、木地研磨の前に塗る面の汚れをよく落としてください

2.塗る

  1. 塗装は1回にあまり厚く塗らないでください。1回塗りとは、1回塗って返し塗りする程度です
  2. 1回塗るごとに充分乾燥させてください
  3. 最後の仕上げ塗りの前には、必ず軽く研磨してください(サンドペーパー400番くらいを使用)
  • 塗りにくい部分から、塗装してください
  • 塗り重ねる場合は、水性・油性それぞれの同品種のニスで仕上げてください
使う前によく振る

使う前によく振ります
混ぜにくい時は棒などを使って容器の底から混ぜます

ハケに塗料を含ませ、容器に手をそえて余分な塗料を落とす

ハケに塗料を含ませ、容器に手をそえてフチで余分な塗料を落とします

ハケはペンを持つようにして木目にそって均一に塗ります

ハケはペンを持つようにして持ち、木目にそって均一に塗ります

3.乾かす

直射日光を避けて乾かす

塗ったあと、直射日光を避けほこりのたたない場所で、自然乾燥させてください

ワンポイントアドバイス

よく換気する
塗装するときは
  • 風のない晴れた日に
  • 換気を充分に
  • 汚れてもよい服装で
当て木を使う
あて木の使い方

あて木かサンディングブロックにサンドペーパーを巻きつけて使うと、木の表面を平らに研磨できて便利です

ローラーは不適
広い面を塗るときは

ニス塗りにはローラーは不向きです
気泡が出るため、きれいに仕上がりません

平らで広い面にお勧め
コテバケを使うと便利です

平らで広い場所はコテバケを使うと効率よく塗装できます
軽く引っぱるように塗り広げてください

抜ける毛は落としておく
ハケを使う前に

毛の部分をサンドペーパーか荒板でこすって、スキ毛をよく取り払います

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きれいにつや消しに仕上げるには

つや消し仕上げは、落ち着いた仕上がりになるという特徴の他に、光の乱反射が抑えられた結果ハケ目が目立ちにくくなる特徴があります
また、すりガラス状の仕上がりになるため、つやありに比べて白ぼけたような風合いに仕上がる特徴もあります

つや消し塗料には“つや消し剤”という白い微粉末が配合されています
木材に直接つや消しを塗ると、樹脂分だけが吸い込まれ、つや消し剤が表面に残ってカビが生えたように見える場合があります

この現象を防ぐため、下地に同製品の“つやあり”を塗ってから、仕上げに“つや消し”を使うことをお勧めします
(必ず生じる現象ではありませんので、吸い込みやすい素材や失敗したくない作品の場合にご検討ください)

白い微粉末が出たときは、サンドペーパーで落としてから再塗装してください

つやあり・つや消しの仕上がり対比
ハケは早めに洗う
ニス塗りには塗料に適したうすめ液を使用してください
  • 水性は水(水道水)で
  • 油性はペイントうすめ液で
  • ラッカー系はラッカーうすめ液で
  • 専用うすめ液がある塗料は専用うすめ液で

ハケは乾かないうちに洗います
ハケや用具を洗うときも、同じうすめ液を使用してください

一度固まってしまったハケを洗っても、ハケの内部に細かいゴミが含まれ、きれいに塗ることができません
塗料がついたまま放置せず、うすめ液に浸けておくなど塗料が乾かない対策を取ってください