塗装済み木部への木材保護塗料の塗り方
しっかり効果を発揮させるために
ガードラックシリーズは、塗料膜で覆われている場所への上塗りには適していません
皮膜で覆われている場所に塗ると、素材に浸透できないため乾きにくい傾向があるためです
また、浸透タイプの塗料が塗ってある場合も、幾つかの条件を満たしていないと塗装に適さないことがあります
塗装前によく下地(古い塗料)の状態を確認し、下処理をしてから塗装すると、作品がより長持ちするようになります
この資料では“古い塗料を剥がす場合の確認点”をご説明します
木材保護塗料の塗り方につきましては、別資料をご確認くださいませ
仕上がりの色に関する注意点
木材保護塗料は下地の色を完全に覆い隠すことはできません
このため、塗装前の色に後から塗る色を足した仕上がりになります
(例:塗装前の色が濃い、あるいは暗い色の場合は、明るい色を上塗りしても、やや暗い色に仕上がります)
特に“ガードラックラテックス”は、“ガードラックアクア”より透明度が高く、下地の色が反映されやすい傾向があります
1.下地の状態を確認する
現在塗ってある塗料の種類や、最後に塗ってからどのぐらいの期間が経過しているのか、どんな傷み方をしているのかを事前に確認します
まず、もともと塗ってあった塗料の種類を確認します
ガーデニング用品などは購入した時点で塗ってあったなど、具体的な種類が分からないことも多いですが、今回見極める点は“表面に塗料膜がついているかどうか”です
ペンキやニスのような、表面に皮膜を作る塗料が塗ってある場合は、木材保護塗料の上塗りはお勧めできません
この場合は、古い塗料を研磨で剥がしてから、改めて塗装してください
浸透タイプの塗料が塗ってある場合は、屋外で使用し始めてから経過した期間によって、塗り替えに適しているかを判断します
また、撥水(水をはじく)効果がある塗料の場合は、撥水性がなくなるまで塗装できません
ガードラックシリーズは、おおよそ1年ほど経過していれば、油性の浸透タイプが塗ってある木材にも塗装できるようになります
コケやカビが生えている場合は、塗装前にしっかり取り除いておくことが重要です
2.表面の汚れをしっかり落とす
木の表面に汚れや砂があると、塗料は密着しにくくなります
塗り替える前にしっかり掃除しておくことも、長持ちさせるコツの1つです
デッキブラシやタワシを使って、表面をこすりながら水洗いしてください
もし高圧洗浄機がご自宅にある方は活用してください
掃除が終わったら、充分に乾燥させます
乾燥が足りないまま塗装すると内部に水分を閉じ込めることになり、乾きが悪くなることがあります
3.表面を調える
木が充分に乾いたら、サンドペーパー(#180~240)を使って表面を調えます
特に毛羽立ちが起きている箇所は、充分に研磨してください
一見きれいに見える場所も、軽く研磨しておくと塗料が浸透しやすくなりますので、全体的に研磨することをお勧めします
研磨が終わったら、研磨カスをきれいに取り除きます