との粉の使い道について
との粉って何に使うの?
との粉は石を細かく砕いた粉末で、それ自体に固まったり、何かにくっついている力はありません
和信ペイントでは“目止め”と呼ばれる工程に使う商品として、との粉を販売しています
“目止め”は木の導管(木が植物として生きていた頃、水や養分を吸い上げていた管状の器官)にとの粉を押し込むことで穴を埋め、表面を平らにする工程です
下の写真は、ブナ材の半分をとの粉(黄色)で目止めしてから、全体を水性ウレタンニス透明クリヤーで塗装したサンプルです
(クリックで大きく映ります)
目止めをしていない右側は、素材の導管が残っているため、部分的に凹凸のある仕上がりになっていますが、素材の自然な雰囲気が残っています
これに対して目止めをした左側は、導管が完全に埋まり、平滑な仕上がりになっています
(クリックで大きく映ります)
上の写真は、1枚のパイン集成材の半分をとの粉(黄色)で目止めしてから全体に色つきニスを塗ってあります
(木口も同じ色のニスを塗っています)
目止めをしていない木口部分は、他と比べて吸い込みが強いため、濃い色がついていることが分かります
色つきのニスを塗った場合、目止めをしていないと木材の吸い込みによる色の濃淡が生じるますが、目止めをすることでこの濃淡をある程度抑えることができます
目止め処理をするか・しないかは、作品の使用目的や好みによって選択してください